生涯、学習していきたい

いろいろなことを考えるのが好きです。

教職員が不足しているらしいですね

先日、NHKの「けさのクローズアップ」を見ていたら

小中学校の教職員が不足しているということが取り上げられていました。

 

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www.nhk.or.jp

 

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「なんということだろうね」

 

 

現場は大変だろうなあ。。

元教職員としては見逃せない問題です。

 

採用者数のばらつき

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https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2018/03/0302.html

番組によると、教員の採用者数は、このような形になっているそうです。

私は平成13年度から働き出したので、いちばん採用者数が少なかった年の次の年かあ…!と知りました。

よく、「教員の数はワイングラスみたいになっているんだ」と言われていました。

30歳くらいのときには

「あなたくらいの年齢だと、持ち手の部分なんだよね」

 

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http://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_863.html

(持ち手の部分)

つまり、上の世代と下の世代は多いけれど、中間層が少ない、という。

 

 

採用数が少なかったことはもちろん、ほかにも理由はいろいろあると思うのですが、

退職をしてその傾向に拍車をかけてしまったことは非常に申し訳ないと思っています。

 

小中学校の先生が足りない理由

www.nhk.or.jp

2017年の7月にも同じような内容が取り上げられていたようです。

 正直、ここまで教員が不足しているとは知りませんでした。

これは現場は厳しいだろうなあ。

 

「5時に退勤するなんて」と責める風潮

 

さて、話題は変わりますが

先日発見して発狂しそうになった(笑)ツイッター

 

えっと…

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「なにこれ?」

 

 百万歩譲って、質問者の言いたいことはわかりますが

回答者の方…。あなたはいったい…。

 

本業以外の業務を勤務時間にすること(禁止されている副業かな?複数の方がしていたみたいなので組合的なものなのかな?)と、

「5時に帰ること」じゃ全然違うでしょうが!(笑)もう!!

まるで定時に帰ることが法律違反であるかのような書きっぷり。なんておそろしい。

 

若い先生たち! 誤解しちゃだめだよ!

業務を早く終わらせることはすごいことなんだよ!

「効率よく」「生産性を高く」「希望を持って働いている姿」を背中で見せることも

教員としての大事な姿だと思いますよ。

 

5時に帰っていた者の意見

 私ごとになりますが、若くて独身のときには長時間労働わっしょい組でした。

そもそも、部活動の指導を終えて(しかも経験のないスポーツだよ!選択の余地もなかったよ!)生徒さんたちを送り出したら18時半とか18時。

そこから校務の仕事を始めます。

また、PTAの会合などは夜に開催される地域も多く

必要かどうかわからないような仕事を進めるために出席しなければならず

定時に帰宅というのは何かの都市伝説だと思っていました。

 

 しかし、子供が生まれてからは変わります。

そもそも保育園のお迎え時間に間に合わないので、否応なく5時くらいには退勤していました。

部活動も当然担当できず、夜の会議には出だしだけしか出られないので

事前の根回しや挨拶を欠かさずに。

みなさんがせっせと働いている中帰るのは、ひっじょーうに、心苦しかったです(笑)

 

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「さらに無能というおまけつき」

 

 

それでも、小さな子供が複数いる状況で家庭生活はいっぱいいっぱい。

一人でも体調を崩す人がいると崩壊するような状況でした。

くそまじめだったので、職場にも家庭にも迷惑をかけていると

思い悩んだものです。

 

無償は質を確保できない

教職公務員の場合は、残業手当などはないので

残って仕事をすることはすべて無償のボランティアです。

休日の部活動には一応手当は出ますが時給100円以下です。

それでほぼ休日もなし、

ボランティアをして当たり前という風潮。

長期休暇に長めに有給をとろうとしたら、部活動の保護者の方からクレームがくるというおまけつき。 

 

客観的に見て、

「そりゃー教職員になりたくないわーひどいわーブラックだわー」

となりますよね(笑)

 

しかも、声を大にして言いたいのですが

「好意」だとか「情熱」に頼って無償を続けているとね、

質が下がるんです。

質も下がるし、生産性も大きく下がる。

すると、妥協も生まれてきます。

忘れてはいけないのが、「時間をかけることが児童生徒への愛ではない」ということ。

やらなくていいことに時間をかけるのが愛だなんて

重いわ!受け取りたくないわ!

 

無償の長時間労働に頼ることは、教育の質を確保できなくなることにつながります。

それよりも、いかに短時間に必要な業務を行うか。

必要がないのに前例を廃止できないというだけの理由で続けている仕事を

どれだけやめていけるか。

そのようなことが大事なのです。

 

これからの変化に期待♪

先程のツイッターの若い先生のように、5時には帰宅して別の楽しみだったり

違う勉強をしたりする時間をとられる人が

これからは多くなっていくことでしょう。

世代が入れ替わっていくことで、このような有能な教職員が増えていくことでしょう。

 

有能な教職員が増えることで、

質の高い方々が教職員を志望するようになり、

質量も足りるようになっていくよね。

 

そんな話をしていたら夫が言いました。 

「で?あなたは今後復帰するつもりはあるの?」

 

 

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「えっ」

 

 

 

いや…私は無能なので…。

遠い目をする私なのでした。