転勤が嫌なんじゃない。引っ越しが嫌なんだ。
子供のころは、親の転勤であちこちに転校していました。
今は親の立場になり、
子供の転校はこんなに大変なんだと実感中です。
大変なことが起こっても自分の努力ではどうしようもない。
ほかにも転勤で大変な思いをしている人を見るにつけ
「転勤って本当に嫌なものだな」と思うようになりました。
こんな転勤はいやだ
- 奥さんが妊娠したら転勤の辞令
- 家を購入したら転勤の辞令
- 親の介護で大変なのに転勤の辞令
- 子供の受験期に転勤の辞令
- 自分の仕事が乗りに乗っているのに配偶者に転勤の辞令でやむなく退職
理不尽な時期の転勤には
腹立たしさを覚えます。
とくに、準備の時間がほとんどない
「辞令が出たらすぐに引っ越しをせよ」というパターンには
激しい怒りを感じます。
親兄弟がみんな元気で独身で、仕事の調子がいいときならば
そこまで困ることはないでしょう。
しかし、そのような状況の人はいったいどれくらいいるでしょうか？
多くの人が、「その土地に住む必然性」を持っているのに
とつぜん住む場所を追われてしまうのです。
なんですか、転勤の辞令はテロか何かと同じですか。
なんですか、家を買ったら「もう会社は辞められないだろうグヒヒ枠」というものに入れられて
いきなりの単身赴任を受け入れなくてはならなくなるのですか。
いらないなそんなグヒヒ枠。
このような状況の転勤は、すべて
「今あなたは会社を辞めたら困る状況なんでしょ？
だから転勤を受け入れなさいよ」
と言っているように見えてしまいます。
転勤のない社会だったら？
私は前職が教職員だったのですが、
「あなたの職場で転勤が一切なくなったらどうしますか」と問われたら
思わず顔色を悪くすると思います。
今後ずっとこのメンバーで仕事をしていくのか…。
どんなに事態が膠着してもずっとこのままなのか…。
いやいやいやいや無理無理無理無理。
メンバーが変わっていくからこそいいところもたくさんあるのです。
職員室のメンバーは毎年少しずつ入れ替わっていくからいいのです。
そうじゃないと、子供の立場から見たら大変です。
小１のときに合わない先生にあたってしまい
それから６年間も自分への悪い評価が変わらなかっとしたら
「どんなに努力をしても無駄である」
以外の学習ができないということになってしまうじゃありませんか。
なんておそろしい。
そんなことを教えるために学校が存在しているんじゃありません。
転勤によるメンバー入れ替えはいい、だが引っ越しは嫌だ
メンバーが入れ替わり、毎年新しい気持ちで仕事を始められるのは非常にいいことです。
学校に新しい風を吹き込むことができるし、
今までできなかったことに挑戦できるようになったりもします。
もちろんマイナスの面もあります。
とくに上司がアレな方だった場合にはその後２年間ほど苦労することになります。
しかし、実力を持った同僚さんに出会えることはすごい宝物だったりします。
教職員という、非常に狭い世界の中からしかものを言えなくて申し訳ないのですが
私は、転勤によるメンバー入れ替えは非常に良いことだと思います。
では何が不満かというと、
縁もゆかりもない遠くの土地にいきなり引っ越さなくてはいけないところが嫌なのです。
もしも妊娠中で安静を指示されているのに、自分や夫が転勤を命じられたら？
子供が受験を前向きにがんばっているのに、転勤を命じられたら？
親の調子が悪いので心配をしているのに、遠方への転勤を命じられたら？
明らかに困る状態になるわけです。
職場は変わるけれど、住居は変わらないのが理想
ちなみに教職員なら、政令指定都市に住んでいたら
その市の中での採用になり、
転勤をしても転居をせずに自宅から通えることが多いそうです。
「職場は変わるけれど、住居は変わらない」
これは理想の転勤の仕方だなあと強く思います。
少なくとも、共働きをしていて
ようやく入られた保育園を
配偶者の転勤のために辞めなければならなくなるような不条理は
経験しなくて済みます。
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私個人は、引っ越しが好きだし
あちこちに住むのは悪くないと思っています。
でもそれは、自分が子供〜若いとき、自由だった時の話です。
子供がいて、中学まで公立校に通うとして
最初に困るのが高校受験です。
高校受験のタイミングでどこに住んでいるかわからない事態はどうしても避けたいです。
小学、中学で受験をする子はもっと早いタイミングで困ることになります。
さらにその後は親の介護なども入ってきます。
人生のある時期は、引っ越しをしないですむ転勤システムになるといいなあと
強く思うのでした。
どこでもドア、実装されないかな。
