モスキート音を聞いてみたい(聞こえない)
世の中には若い人にしか聞こえない
「モスキート音」というものが存在しているようですね。
なにそれおもしろそう!
モスキート音とは
「モスキート音」はおおむね24歳くらいまでの若者にしか聞こえない音なのだそうです。
人間が聞き取れる音の周波数はだいたい20~20,000ヘルツといわれています。
気づきにくいですが、聴力は年齢とともに徐々に低下して行きます。
そのときに高音域から聞き取りにくくなっていくのだそうです。
一般的に、18,000ヘルツ以上の音は
若者にしか聞き取ることができないといわれています。
これが「モスキート音」です。
「若者にしか聞こえない音?
なにそれおもしろそう」
実際に聞いてみました
「音がなっているはずなのに音として認識できない」
とってもおもしろそうなモスキート音。
実際に聞いてみることにしました。
しかし、私はこの時点で40歳です。
まあまず間違いなく聞こえないでしょう。
「なにこれ、なってないよ?こわれてるんじゃない?」
自分が聞こえていないだけなのに
パソコンのせいにしはじめそうな中年女性がここにいます。
なので、対照実験として10代の子供と小学生の子供に立ち会ってもらうことにしました。
聞いてみるひとのスペック
聞いてみる人のスペック
40代女性:
10年ほど前に「低音が聞こえなくなる難聴」になった経験あり。その時には薬で治りました。
「カクテルパーティー効果」というものの恩恵を一切感じたことのない、ちょっと聴力に不安のある人です。
10代の子供、小学生の子供:
どちらも小さい時に中耳炎になった経験あり。
聴力に問題があると言われたことはありません。
「リオネット」さんのサイト
まずは、補聴器専門店リオネットさんのサイトのもので試しました。
再生ボタンが、
以前「はてなブログにmp3を貼る方法」として紹介したものと同じで
ほっこりしました。
リオネットさんもdrop boxの使い方がわからなくて右往左往したのでしょうか。
(たぶんしていない)
さて、聞いてみましょう。
リオネットさんのサイトでは、
9000ヘルツ(みなさまが聞こえる音域)からご紹介されています。
その次が10,000ヘルツ(60代の方まで聞こえるレベル)、
12,000ヘルツ(50代の方まで聞こえるレベル)
14,000ヘルツ(40代の方まで聞こえるレベル)
15,000ヘルツ(30代の方まで聞こえるレベル)。
ここまでは聞こえました。
子供が
「え?おかーさん聞こえるの?すごくない?」とほめてくれますが
現在40歳。
39歳から40歳になるときに急に聞こえなくなるわけではないので
まあ誤差の範囲でしょうね。
次は16.000ヘルツ(20代の方まで聞こえるレベル)。
「き、聞こえる…」
なんと!私の聴力は20代並みだったようです。
すみません、冗談です。
一応聞こえるものの、
「あ、高い音がしている」と気づくかどうかは微妙です。
耳鳴りか何かと勘違いしそう。
それに、急に耳に圧力を感じるようになったような気がします。
飛行機の離着陸のときや、
電車に乗ってトンネルに入ったときのように。
何か気になるな、と思い次の音を聞きます。
18,000ヘルツ(モスキート音)。
「全然聞こえないわ」
これは全く聞こえませんでした。
たとえ街中で大音量でモスキート音が響いていたとしても
全く聞き取ることはないと思います。
若者たちが「うわあああ!」と耳を塞いでいるのを見ては
「何か悩み事でもあるのかなあ」と
とんちんかんなことを考えるのでありましょう。
若者には厳しい環境、若くない者には平穏無事な環境。
うーん、けっこうひどい話ですね。
ちなみに10代の子、小学生の子は
「聞こえるよ。え、おかーさん聞こえないの?」とびっくりしていました。
さらに10代の子は
「ちょっと耳が痛い感じがする」とのこと。
私は16,000ヘルツで感じた耳にかかる圧力と
似たようなものかもしれません。
「Information Room 『to』」さんのサイト
お次はこちらのサイトさんの音を聞いてみます。
ユーチューブのものではなく、そのあとの章で紹介されているところのものを聞きます。
こちらは、「20代の方まで聞き取れる」という
16,000ヘルツの音から開始しています。
16,000ヘルツ(耳年齢28~29歳)
16,500ヘルツ(耳年齢25~27歳)
ここまでは聞こえました。
どちらも、先ほど感じたような耳の奥にかかる圧力を感じます。
17,000ヘルツ(耳年齢23~24歳)
17,500ヘルツ(耳年齢20~22歳)
これはギリギリ聞こえているような気がしますが…。
集中して聞いているからかもしれません。
意識を向けていなければ聞こえない類のもののような気がします。
街中で鳴り響いていても気にならないと思う。
ただ、先ほどと同じく耳に圧力は感じます。
18,000ヘルツ(耳年齢18~19歳)
ここからは完全に聞こえなくなりました。
圧力も感じません。
子供達は聞こえているようです。
18,500ヘルツ(耳年齢16~17歳)
19,000ヘルツ(耳年齢14~15歳)
19,500ヘルツ(耳年齢13~14歳)
20,000ヘルツ(耳年齢13歳以下)
驚くことに、小学生の子供には全部聞こえていました。
10代の子供は、20,000ヘルツの音が聞こえない!と衝撃を受けていました。
10代の子は18,000ヘルツを超えたあたりから
「耳が痛い」とも訴えていました。
これは仮定なのですが、
「聞こえなくなる音の直前の音」を聞いている時には
耳の痛みや圧力などの不快感を感じる傾向にあるのかな?と思いましたね。
まあ、そんなことを言っているのは二人だけなんですけどね。
小学生はへっちゃらなようでした。
(もしかしたらもっと高い音だと耳が痛くなったりするのかな?)
他の方の意見も聞いてみたいところです。
モスキート音の利用法
この、若い人にしか聞こえないというモスキート音の特性をいかして
東京都足立区の公園では深夜にたむろする若者対策として
モスキート音を流したことがあったそうです。
ほかにも、コンビニ前などにモスキート音をかけることで
若者が居座ることができないようにしているところもあるようです。
また、特定の周波数の音は
ネズミや蚊などを駆除するのにも役立つそうです。
ただ、これを逆手にとって
携帯の着信音をモスキート音にして
生徒が授業中にメールの送受信をした、という問題もあったとか。
(おそらくガラケー時代のお話かな?)
若くない先生には聞こえませんからね。
モスキート音の着信音、面白い発送ですよね。
でも、当時そんないたずらをしていた子たちも
10年くらいの年月の経過で
そろそろモスキート音が聞こえなくなるようなお年頃かもしれません。
モスキート音の着信音、諸行無常の響きあり。
「このモスキート音、家でも使えないかな」
夜更かしをして朝寝坊をしがちな10代の子供向けに、
たとえば夜11時を過ぎても起きていることが確認されたら
自動的にモスキート音が鳴り出して、
寝たら自動的に止まるような装置があるとおもしろいなあ。
そうしたら、うるさく言わなくても寝るようになる気がする!
スマートスピーカーを使えばできるようになったりするのかな?
ほかにも、
「サザエさん」の家の戸棚に入っているおまんじゅうを
カツオが勝手にとろうとすると
モスキート音が鳴り響く、とか。
「ちびまるこちゃん」がおじいちゃんにお小遣いをせびったら
モスキート音が鳴り響く、とか。
そんなことを考えてニヤニヤしていたのでありました。
一歩間違えると、若者への深刻な人権侵害になりそうなので
運用は慎重にしなければならないですけれどね。