生涯、学習していきたい

いろいろなことを考えるのが好きです。

キラキラネームへの偏見は「知らない」ことから生まれる。

子供の学年の名簿を見て、夫が驚きの声をあげていました。

「この子すごい名前だね」

「こっちの子は、男の子なのにこの名前なの?」

 

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「?

そうだよー」

 

 

 

 

f:id:ponnkichi:20171219214742p:plain「こっちの子はすごく気配りができて優しい子だし、

こっちの子は元気いっぱいで可愛い子だよ」

 

 

 

そんな話を聞いて

「お、おう」という反応を見せていた夫。

こんな噛み合わない会話をしたあと、

「そうか、本人を知らないとこのような反応になるよね」と

納得したのでありました。

 

難しいお名前は要確認

私も以前子供産業に関わっていましたので、

珍しいお名前のお子さんたちにはたくさん出会ってきました。

大切なお名前ですから

年度当初はいつも厳密に読み方をチェックし、

間違えないように神経を使っていました。

 

お名前だけではなく、苗字も非常に難しい場合もありますよね。

毎年、

「こんな名字があるのね!」と びっくりすることがありました。

住む地域が変わると、この傾向はさらに強まります。

生きている世の中が狭いと、よくこのようなことが起こります。

 

そして、お子さんたちと関わる日々が始まると

名前など関係ないというのはすぐに実感できます。

どのお子さんもかわいくて、

どのお子さんにも課題があります。

そしてその課題は「名前」ではありません。

 

もしも、関わりが薄かったら?

でももし、私が「子供と関わる仕事」ではなくて

「入場チケットの名前を確認する仕事」だったらどうだったかな?

お子さんと関わる必要のないお仕事だったら

「わー、珍しい名前ー!」と

いちいち驚いていたかもしれません。

 

内心驚きつつ

ポーカーフェイスをしながらチケットの確認をしていたことでしょう。

 

「知らない」とおかしな反応をしがち

見慣れない名前や、いわゆる「キラキラネーム」と言われているものに

接し慣れていなかったら

ついついおかしな反応をしてしまうのはわかる気がします。

 

多いのは

  • 必要以上に驚くなどの反応
  • 「親の顔が見たい」などのような、相手を下に見るような反応

だと思われます。

年代が上の方になるほど、キラキラネームの方に笑ったり、バカにしたような態度を取りがちなような気がします(個人の感想です)。

 

これは、年代が上の方ほど単純にキラキラネームの方に接触する機会が少ないため

脳がびっくりして、

防衛反応を起こしているからなのだと思います。

 

自分の考え方を守るために

過剰に驚いてみせたり、相手を下に見てしまったりするのです。

 

「知らない」が偏見を生む

つまり、「相手を知らない」ことが

偏見を生んでいるということになります。

 

相手と関わり、相手のことを知っていくにつれ

持っていた偏見が消えていくのです。

 

偏見は、相手を知らないことから生まれるとすれば

「相手を知る」ことで偏見を減らしていくことができるはずです。

「知る」と、何もこわくないよ

だから、他人の名前をバカにしたり頭を抱えたりしている方を見たら、

「きっと、初めて接するから怯えているんだろうな」と

あたたかく見守るといいと思います。

 

誰にでも、初めてのことはありますから。

 

そして、名前がキラキラしているからといって

他の人となんら変わらない人間なんだということに気づいていけますから。

 

そして、キラキラネームで悪口を言われている方がいたら

全力で守ってくださいね。

世の中の人全員が変わるのには時間がかかります。

ものによっては世代交代が必要なものもあります。

でも、かならず偏見はなくなっていきます。

どんな人も、名前で権利を阻害されることは

あってはならないのです。

キラキラネームを差別するのは、髪や肌の色で人を差別するのと同じこと

最後に。

キラキラネームで人を差別するということは、

その人の髪や肌の色で差別をするのと同じことです。

 

どちらも、自分の意思でそのようになっているわけではないのです。

 

そして、常識とされることは

どんどん変わっていきます。

 

自分が大切に持っている「常識」というものさし。

これも、常にアップデートしていかないといけないのです。