いじめる以外の選択肢を探そう
こんにちは。いじめをなくしたいぽんきちさんです。
今日は、いじめをなくすため
「いじめる」以外の選択肢を探す方法を考えます。
職場いじめ・パワハラのイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや
前回の記事で、
「いじめとは、いじめる側が『いじめる選択』をするから起こる」という内容のことを書きました。
「いじめる」という行動以外にも
いろいろと選択肢があります。
今日は、「いじめる」以外の選択肢を探していきたいと思います。
相手が自分よりも対等〜弱い場合
相手が自分と対等〜自分よりも弱かったり、立場が低い人の場合を考えてみましょう。
相手がいつもうじうじしている
相手がいつもうじうじしている人だったら、見ていてなんとなく腹がたつのはわかるような気がします。
- いつも暗いことを言っている
- 「どうせ」が口癖
- 人を羨んだり妬んだりする
- 人の悪口が多い
- 依存心が強い
このような行動をとってばかりいる人を見て
「もっと〇〇すればいいのに」
「なんだか腹がたつなあ」
と思うのは自由です。
ただ問題はここから。
行動にはいろんな選択肢があります。
その中で、「いじめる」を選ばないこともできるのです。
むしろ「いじめる」は禁じ手。
どのような行動を選択しますか?
- いじめる(×)
- 話は聞き流す
- なるべく近寄らない、関わらない
- 話題を変える
など、いじめる以外の選択肢を思いつくことができれば、
辛抱強くそちらを選択していくのです。
相手のスピードが遅い、コミュニケーションがとりにくい
なんだか話が通じにくかったり、一方的に自分の話だけをしてくる人がいたとします。
- 驚くほど行動が遅い。
- 同じ失敗を繰り返す。
- こちらの興味ない話を延々と繰り返す。
- こちらの反応には興味がなさそう。
- 文字があまり読めていないようだ
- 「一般常識」とされていることを理解していないようだ
いろいろなパターンがありますがあえてひとまとめにしました。
関わっていく途中で、「ん?」と思うようなことがある方がいます。
「この年齢で、なぜこんなことがわからない?」
「早く話を切り上げてほしいのにいつまでしゃべるんだ?」
「さっき言ったこと、聞いていなかったの?」
戸惑いや怒りがわいてくることもあるでしょう。
さあ、行動を選びましょう。
- いじめる(×)
- 相手にわかりやすいように話す工夫をしてみる
- 聞いてわからないようなら、紙などに書いて見せてみる
- 無理なタスクを与えず、時間にゆとりをとるようにする
- 話を聞けないときには、「ちょっとごめん」と距離をとる
- 「このようなときには、〇〇するものだと思うよ」と説明してみる
怒りにまかせて攻撃をする以外にも、対応策はあるはずなのです。
話が通じなかったり、スローテンポだったりするのには必ず理由があります。
相手が自分の思う通りに動くと思ったら大間違いなのです。
相手は自分とは違う人間です。
悪臭がする、不潔である
学校生活などで、近くに明らかに悪臭がする人がいるとかなり苦痛です。
特に夏場は大変なことになるでしょう。
もしもあなたが子どもだったり学生だったりした場合には、
相手がそのような状態なのは相手の責任ではない場合があります。
どのような選択肢があるでしょうか。
- いじめる(×)
- 可能な限り、距離をとるようにする
- 先生や保護者に相談する
- 場合によっては、児童相談所などに相談してもらう
- 自分の体調に影響がありそうな場合にはマスクや鼻栓などをする
もしも職場にこのような状態の人がいたら、事情を説明するといいと思います。
また、それまで普通だったのに突然このような状態になったとしたら、早急な対応が必要かもしれません。
「相手のことを悪く言う」ことは、事態を改善しません。
違う行動を選択しましょう。
相手が自分よりも強い場合、攻撃をしてくる場合
相手が自分よりも強かったり、立場が上の人の場合を考えてみましょう。
相手からいつも危害を加えられていたりしたら、
結託してやり返したくなりますが、ちょっと待って。
相手にとって嫌なことで仕返しをする前に、他に選択肢はないか考えてほしいのです。
相手が暴力をふるってくる
相手が暴力を振るってくる場合は、深刻です。
学校にジャイアンのような子がいる、身近な人が暴力をふるってくる場合や
恐喝などが行われている場合に
まずしなければならないことは、自分を守ることです。
- いじめ返す、仕返しをする(×)
- 親に相談する
- 学校の先生に相談する
- 警察や自治体などの相談機関に相談する
- 命の電話などに電話する
- 学校に行かない
家庭内で暴力を振るわれる場合にも同じです。
相談機関は、1箇所ではなく多くの場所に連絡をしましょう。
名前を名乗りましょう。
1箇所でけんもほろろな対応をされても、別の場所は対応してくれるかもしれません。
あきらめないで。
理不尽な暴力を受けるような場所には行かないというのも大切です。
繰り返しますが、何よりもあなた自身の心身や権利を守ってください。
嫌味、意地悪なことを言われる
暴力に比べて被害感が軽いので軽視しがちですが
人のことをバカにするような態度を取り続ける人とずっとつきあっていくのは辛いことです。
1対1だけでなく、集団内でバカにされることもあります。
これは、学校に限らず職場などあらゆる場面で起こり得ます。
どのような対応をとりますか?
どのような選択肢を選びますか?
- いじめる、仕返しをする
- 距離をとる、近づかない
- 相手との友人関係に固執しない、相手に依存しない
- 相手よりも人間的に成長する
- 相談機関などに相談する
とにかく、距離を置くことが大切です。
学校にいる場合には、とにかく友達グループにいることを優先したくなりますが
あなたのことをバカにし続ける人は友達でもなんでもありません。
どうしても友達関係の形を優先させたい場合には
心まで相手に依存をしないこと。
相手から自立をしてください。
無視をされる
無視をされることも、非常に怖いことです。
無視も暴力と同じです。
しかし、実際に暴力を振るわれることと違い、法で裁くことができないケースが多いです。
この場合にも、嫌味や陰口を言われたりバカにされたりしたときと同じように
相手から距離をとり、精神的に依存をしないことが必要です。
学校や親、相談機関などあちこちに相談しましょう。
いろんな人に知っておいてもらいましょう。
一人で抱え込むのは「えらい」ではない
一人で解決しようと抱え込むのは、「えらい」ことではありません。
実は、一人で我慢するのが一番簡単な方法なのです。
「相談する」というのは、
- 客観的な状況
- 自分の気持ち
- 今後どうしたいのか
を、自分の言葉で語らなくてはならないことです。
しかも
- 相談なんてしたら、迷惑をかけるかもしれない
という気持ちも乗り越えなくてはなりません。
実は、「相談する」ことができるほうが偉いのです。
自分の言葉で語ろうとすると、必ず自分の考えを見つめなおさなくてはなりません。
言葉にすることで、やっと頭が回転しはじめるのです。
我慢することよりも、相談する方が難しいこと。
難しいことに挑戦する方がすばらしいこと。
このことを忘れないでください。
自分で自分を痛めつけている場合
一番欠点が目につく、一番身近な人というのは、実は自分自身です。
「自分はだらしがない」「自分は性格が悪い」「自分は能力が低い」
「自分は容姿が悪い」
など、いくらでも責める言葉がわいてきます。
では、自分にどのような対応をするでしょうか?
- 自分を責める。
- 自分を価値のない人間だと思う。
- いい面を伸ばすようにする。
- 口角を上げる。
- 大好きなことに打ち込む。
- 努力を惜しまない。
前回の記事にも書きましたが、
「欠点のない人間などいない」のです。
自分に欠点があることと、
自分を責めることは切り離して考えないといけません。
この場合、「Aさん」の部分も「自分」です。
自分に欠点があることと、
自分で自分を責めることは別の問題なのです。
切り離して考えましょう。
実は、「自分を責める」というのは非常に簡単なことなのです。
努力をしなくてもできます。
「自分を責める」ことに逃げていれば、外敵からの侵攻も防ぐことすらできます。
ただ、いつまでも自分を責めることに逃げ込んでいたら、
他の選択肢に目を向け、成長をしていくことができません。
もしも何かとても後悔をするようなことがあったとしたら、
自分を責め、後悔し、反省したあとに
「じゃあ、これからどうしようか」と視線を転換してみましょう。
失敗から学んで行動を変えていけるのは、自分だけなのです。
成長をするために、失敗があるのです。
行動には選択肢がある
思い出しましょう。
行動には、いろんな選択肢があることを。
自分の行動を、自分で責任を持って選択しましょう。
他人に対する行動も、自分に対する行動も同じです。
自分が今しようとしている行動には
他に選択肢はないか?
そう考える叡智を身につけることが、いじめをなくすための第一歩だと思います。